2014年10大びっくり予想

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photo credit: MR MARK BEK via photopin cc

 

GOLOG’s Ten Surprises for 2014

2014年の10大びっくり予想

「びっくり予想」と言えば本家は米ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏だが今年の予想はどうなるだろうか?

さて私個人でも年初めということで今年一年のマーケットや社会での大きな動きを予想してみよう。先見性を養うためにはまず自分で予想することが大事である。一年後振り返ってどうなるだろうか。

日本をベースに予想すれば消費増税の影響が危惧されてるものの、世界的な金余りによる資金流入や円安・株高による企業業績の回復や資産効果によって投資・消費はさらに活発化して2013年を超え「プチバブル」到来となる。以前のような住宅バブルまでにはならないがオリンピック期待もあり都心部の湾岸地域人気は継続となる。マーケットは日銀の追加緩和が年を通してのテーマとなるのだが、景気上昇のスピードが想像よりも早く、追加で資産購入をしようとしても国債は十分な規模で行っているし、リスク資産は価格上昇のペースが早いため年前半は追加緩和期待を封じることに躍起となる。そしてマーケットではほとんどのエコノミストが困難としている2%の物価上昇が年終盤に現実のものとなり日本でも2015年へ向けて出口が意識されていく展開となるであろう。

人々の暮らしは「プチバブル」を受けて「プチ贅沢ブーム」へ。欲しがらない若者も少しばかり消費を始め、普段はユニクロ当たり前だがバッグや財布、時計などのピンポイントでブランド品を買う消費者が増加。今年テーマとなりそうなウェアラブル端末は市場全体としては期待ほどは浸透せずGoogleグラスはアーリーアダプターに対しては一定の評価は得られるものの伸び悩む。景気回復を受けて海外旅行も人気は出るものの日韓、日中問題や円安の影響もあって人気は台湾、フィリピン、ベトナムが中心になるだろう。「集合」の力で人気を集めてきたいわゆる「アイドルグループ」も人気に陰りが出始め、またSNS疲れも鮮明に。「つながらない」、「群れない」がテーマとなり「個性」、「こだわり」や「独り」、「少人数」を意識したマーケティング戦略が増えていくだろう。「プチ贅沢」資金の向かう先も消費者それぞれの「個性」によって十人十色だ。

 

なお本予想はあくまでも個人的見解のため、予想結果に対しては何ら責任を負うものではございませんのでご了承ください。

 


<マーケット・経済・政治>

  • 日経平均株価:一時22,000円乗せ  
    円安主導の株高へ、日本の電機業界や自動車業界の業績回復も鮮明に。JPX日経400の設定も後押しして低ROE銘柄の見直し買い。また同インデックスを対象にした投信設定も相次ぎ株価は年度はじめの4~5月頃に22,000円台のピークへ到達。その後もみ合いから下落へ。世の中はアベノミクス長者が多く生まれ、資産効果で都心湾岸部を中心にマンション価格は上昇しプチバブル到来。

 

  • 為替:1ドル120円台へ
    テーパリングをスタートさせた米国の金利上昇を受け日米金利差拡大による円安へ。イエレン氏のテーパリングペースは緩やかだが市場が早めに織り込みに円キャリートレード人気へ。株価と同様に4~5月にピークの120円をつけて、その後はもみ合いからやや円高へ。ミセスワタナベの再君臨や脱サラしてデイトレーダーと変身するFX長者の誕生。みんな大好き豪ドルは政府の通過高牽制が継続的に重石となって105円止まり。

 

  • 金利:1.2%まで上昇
    日銀黒田総裁の思惑何処へやらで、金利は円安株高には逆らえず現在0.7%台の10年国債利回りは4~5月に1%超えの水準まで金利上昇。そこから株価はもみ合に転じるため、金利低下材料となるのだが予想外にCPIが上昇していることから出口を気にする環境に。日銀の追加緩和期待は徐々に薄れて見送りに。年末に向けて1.2%まで金利は上昇。金利上昇の影響によって国内金融機関の債券ポートフォリオの悪影響が懸念されるもののこの程度の上昇であれば影響は少なく保有株式の値上がりで相殺。

 

  • インフレ:2%に到達
    インフレ目標2%についてマーケットのコンセンサスは達成困難との予想が大勢だが、まさかの年後半12月に2%を到達してしまう。これまでなにかと「脱デフレ」がテーマだったが、年後半からは「良いインフレ」と「悪いインフレ」の議論が増える。インフレによる実質所得の低下が問題となり、大企業は先行して賃上げ傾向にあるものの、中小企業は厳しく、批判が広がりはじめた結果、景気への悪影響が意識されることになる。

 

  • 内閣支持率:70%乗せ
    中国、韓国へ対する安倍首相の強気外交で支持率は3月へ向けて一旦下落していくものの、株高を追い風に回復して7月にピークの70%乗せとなる。そこからは株式マーケットの下落にあわせる形で再度支持率も低下傾向となる。韓国の朴槿恵大統領との会談を年後半に実現させて外交問題への対策をアピールするものの下落に歯止めは掛からずに年末50%割れへ。

 

<社会・スポーツ・芸能>

  • ソチ五輪:金メダル2つ獲得
    前大会では金メダル0だった日本であるが、ソチ五輪では2つの金メダルを獲得する。女子スキージャンプの高梨沙羅選手が期待に応えて金メダルを獲得。また注目の女子フィギュアスケートでは浅田真央選手でも、韓国の金妍兒選手でもなく全日本選手権を制した鈴木明子選手が勢いそのままにオリンピックでも見事金メダルを獲得することとなる。

 

 

  • 軍師官兵衛の平均視聴率は22%超えを達成
    NHKの大河ドラマでは「軍師官兵衛」が大ヒット。戦国時代という設定と岡田准一さんの高い人気を追い風に初回から高視聴率を連発。「八重の桜」の年間平均14.6%を大きく上回る22%超えを達成。近年続いている歴史ブームはピークを迎え、歴女はさらに増加し、日本全国の城に注目が集まる城ブームとなる。

 

  • AKB48人気に陰り。CDミリオンセラーは2枚止まり。
    大黒柱の卒業の影響もあって、近年続いていたアイドルグループ人気も陰りを見せはじめる、CDを出せばミリオンを連発していたAKB48においても、ミリオン未達も出始めてCDミリオンセラーは年間で2枚止まりとなり、また総選挙も盛り上がりに欠けることとなる。卒業組も奮闘するもののヒットは生まれず秋元康氏の神通力も今年は一息。

 

  • SNS離れが加速、米Facebookの売上高は4~6月をピークに減少
    SNSの象徴である米Facebookの売上高が4~6月をピークに減少を始め、Twitterも苦戦。無料通話とメールアプリのLINEは成長持続。世の中を覆う「SNS疲れ」、「SNS離れ」はさらに加速し、Facebookはおじさんのおもちゃとなる。「つながらない、群れない」が格好良く映る時代へと移行していく。