facebookの先にあるのは?
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その昔、主君は使者の口上によって、相手へ意思を伝達していた。山を越え、谷を渡り、相手へ意思が伝わるには数ヶ月を要すこともあった。
そして、
■郵便が普及した
人々は遠く離れた相手に想いが伝えられるようになった。
→いろいろなところから一方的に情報が送られてくるようになった。
■電話が普及した
人々は遠く離れた相手の声を聞く事が出来るようになった。
→知らない相手から連絡が来るようになり、「母さん助けて」と言う他人が増えた。
■携帯電話が普及した
寝ても覚めても、どこにいてもあの人の声が聞けるようになった。
→ポケットに携帯があるだけで、どこにいても誰にも邪魔をされない一人の時間を失った。
■メールやインターネットが普及した
様々な人と情報を共有することが出来、連絡のやり取りが簡単になった。
→四方八方から情報が襲って来て、生活全体が情報に包まれ、息苦しく、慌しくなった。
■SNSが普及した
気になるあの人、友人、知らない人であっても今、何をしているかわかるようになり、世界中の人と繋がるようになった。
→逐一人々の動きをチェックし、ボタンを押さなきゃという脅迫観念に駆られ、さらに息苦しくなった。
昔と比べれば私達の生活は確実に便利に豊かになっている。
しかし一方で何か大事なことを失っているかもしれない。
ここから先はどんな技術が普及していくのだろう。facebookの先にあるのは?
たまにはSNSも、携帯も、メールも全て忘れ、山小屋で一人読書に耽りたいと思うのは私だけであろうか。
P.S. こんなニュースがあった。
Facebook、悪いニュースに「同情する」ボタンを計画か - CNET Japan
業績はまだ伸びているようだし、悪いニュースではないけれど少し気になる。今後の戦略に注目。
「Sympathize(同情する)」を「いいね!」みたいにソフトにするとなんと言うのだろう。
「残念」、「お気の毒に」、「大丈夫?」、「ドンマイ!」、「わかるわ~」・・・。うーん、どれもしっくりこないな。