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数字なき物語も、物語なき数字も意味はない 

これは御手洗富士夫氏(元キャノン社長)の言葉です。

 

例えば、今あなたが新規事業をやりたいと上席に直談判したとします。そこでその事業の重要性を訴えるため熱いプレゼンを行いました。しかしそこに勝算を示せるような定量的なデータや分析がなければ、そのプレゼンが通ることはないでしょう。逆に、定量的なデータだけを揃えていても、本人の熱意が伝わることがなければ通りません。

 

 

簡単に言えば、いくら戦略(ストーリー)が良くても、定量分析が出来ていない企画書はダメ。反対に、いくら定量的分析が良く出来ていても、戦略(ストーリー)の浅い企画書もダメとだと言うことです。

 

・社内資料や企画書の作り方って、結構みんな独学だったりしませんか?

・資料を見返してみて、定量と定性のバランスとか意外と偏っていませんでしょうか?

作成している最中や直後だと、費やした時間や努力したことに対して満足感があり、「いい出来だ!」と思い込んでしまってはいないでしょうか?

特に定量分析、大きな組織になればなるほど、自分の役割が細分化されてしまうので、企画マンは「いかにいい企画を通すか」という点にフォーカスしてしまいますよね。そのため企画書に使う数字は、都合のいいデータを引っ張って来たり、グラフの見せ方でごまかしてしまう。そんなことことってありませんか?

私も企画系の部署に異動したばかり頃は、資料の作り方がひどかったと思います。

 

きっと優秀な経営者であれば、見せかけだけのデータやグラフを提示されても、そのまま鵜呑みにすることなく、見抜いていると思いますけれども、各部署からあがってくる資料が自分達に都合の良いデータばかりであれば、本来それは会社にとってよいことではありません。

 

「会社と経営者」は、「患者と医師」の関係に似ています。

病院に行って熱や血圧を計らずに、いきなりや医師が処方や手術をしないのと同じで、必ずバイタルチェックしますよね?定量的な数値をまずは見て、状況を推察するという動作を行います。

ビジネスも一緒。会社は売上や費用、利益、それらの内訳、成長率、費用対効果など様々な「数値」の積み重ねで成り立っています。それらの数値をチェックしないで、方針を決めていくことはありません。

まず経営にとって大事なパラメータを抽出するのはバイタルチェックと同じ。意思決定の精度をあげるために必要なデータを収集、分析を行います。定性的な判断は人それぞれ異なっていたとしても、数値という客観性の高いデータによって分析すれば、意思決定の精度が高まるからです。

ですから、経営企画部などの会社のあらゆるデータを扱える立場に居る人は「経営者目線」で「数値」を捉え、「数字と物語」が調和した企画書をぜひ作っていただきたいと思います。