いい涙を流したい

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photo credit: Marco Nedermeijer via photopin cc

 

今年のテニス全豪オープン、錦織選手凄かったですね。

世界ランキング1位のラファエル・ナダル選手と素晴らしい試合をしました。結果は敗戦でしたが、ナダル選手を相手にこれまでで一番の試合をしましたね。

そういえばテニスをされている方はご存知だと思いますが、今錦織選手のコーチをやっているのはマイケル・チャン選手なんですね。テニス選手としてはとても小柄でしたが、抜群のフットワークで観客を沸かせた名選手です。私の学生時代はまさにマイケル・チャン選手やアンドレ・アガシ選手、ピート・サンプラス選手が全盛でしたので、これはとても嬉しいニュースでした。決してプロテニス選手の中では、体格に恵まれているとは言えない錦織選手にはとても素晴らしいコーチになると思います。このコンビのこれからがとても楽しみです。

 

話がそれましたが、今日yahoo!のトップページにも出ていましたのでこの記事をご覧になられた方も多いのではないでしょうか。錦織、ナダル戦後「シャワー浴びながら号泣」<男子テニス>

 

この試合後、錦織選手は悔しくて一人涙したそうです。この記事の中で取り上げられているコメントはこちら。

試合後は悔しさを感じずにはいれませんでした。ちょっと恥ずかしい話ですが試合後シャワーを浴びながら号泣。久しぶりにこんなに悔しかったです。 

 

この記事を見て自分を振り返ると「ずっと悔し涙を流していないな」ということに気がついた。最後はいつだろうか。学生時代の部活動で最後の大会に負けた時には泣いたのは思い出せるのだけど、それ以来もしかすると無いかもしれない。いや悔し涙もそうだが、うれし涙も流していないかもしれない。泣くといったら感動的な映画を観て涙を流すくらいだ。

 

悔し涙やうれし涙は、自分がある事に対して一生懸命取組んだからこそ、その成果や結果に対して自分の感情が極まって出てくるものだ。だから改めて思うのは負けて泣く位一生懸命になる人は、その悔しさをバネにして努力しようとするからとても強く成長出来るのだと思う。(卓球の福原愛選手も幼い頃はよく泣いていましたよね。それから今相撲界で話題の遠藤力士も小さい頃は相撲で負けるとよく泣いていたそうです。)

 

大人になれば人前で涙を流すことに対して耐性が出来るから、泣きたい位に悔しかったり、うれしかったことがあったとしても我慢することが出来るだろう。だけれど、それを考慮しても泣きたい位に悔しかったり、嬉しかったりすること自体が少ないような気がするのは、私自身がそれだけ一生懸命に取組んでいることが無いことを示しているのかもしれない。

 

営業時代に「これは絶対に決めたい」という大型案件があった。まず資料をそれはそれは遅くまで何日も残業して時間をかけて丁寧につくりあげ、お客様からの想定問答も考え抜き、家では妻を前にプレゼンの予行演習をして意見をもらって必要なところは修正し、そして最後にお客様を前にした本番でも役割を完璧に演じきって、いまだ破られていないビッグディールを決めたことがあったのだが、そんな時でも嬉しくて声をあげたり満面の笑みにはなったけれど、涙を流すことはなかった。

 

もちろん仕事に関係していなくてもいいのだけれど、何かこれはという一つのものに打ち込んで、悔し涙でもうれし涙でも構わないから、いい涙を流したい。