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ブログマーケティング序論

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 photo credit: kevin dooley via photopin cc

 (これはフィクションであり実際の人物、団体とは一切関係ありません)

 ブログ合衆国はてな村で調査を開始して2ヶ月が経過した。

筆者は着任後まだ日が浅いものの、ようやくここ一週間で様々なブログを読む時間を持つことが出来た。当初、はてな語の壁にぶつかったものの、ようやくホッテントリ、IDコール、ブコメ、ブクマ、はてなスターなどの用語を徐々に理解しつつある。しかし、今日も色々なブログに出てくる「増田」という単語の謎に直面することになり、まだまだ学ぶことは多い。

以下、本はてな村におけるブログ事業主(以下、企業とする)の関するマーケティング戦略について序論をまとめたのでご一読いただきたい。

 

 

はてな村について

まずブログ合衆国にはアメーバ、FC2googleSeesaaライブドア、そしてはてな等の多くの村が存在している。他村の状況は不明だが、聞くところによるとはてな村はその規模は比較的大きく、治安は安定している。村民の多くは自らブログ事業を行っており、他村と比べると知的な事業主が多いと評判である。また事業主同士の交流はとても活発でありスター、ブクマなどの貨幣が流通して経済はなりたち、日常のコミュニケーション量も多い。しかし裏を返すと意見が言い易い環境のせいか、一部の過激派によるコメントによって、調子を崩すものも見られるようだ。

 

2種類の企業

この村には大きくわけて営利企業と非営利企業の2種類が存在し、企業の利益構造は以下の通りである(ここでいう営利とは日本円を稼ぐことではなく、アクセス数、ブックマーク数、スターなどの実績を得ようとすることを表している)。

 

  1. 売上…アクセス数、はてなブックマーク数、はてなスター

  2. 費用…記事作成にかかる金銭的コストや時間的コスト、また優良企業は、コストかけPROとなることによって差別化を図っている。

  3. 利益…上記1-2

利益の最大化は売上-費用を最大化することであるが、費用の数値化が難しく、利益に対する受け止め方は各企業によって若干異なる。例えば、 

  1. アクセス数5000、記事作成所要時間 2時間

  2. アクセス数2000、記事作成所要時間 30分では、アクセス数は①の方が2.5倍も大きいものの、費やした時間コストは②は①の1/4であり、利益の考え方は企業によって判断がわかれるであろう。

各企業の目的は以下の通り、

 ・営利企業・・・上記の売上を拡大させ(PVやアクセス数、ブックマーク数)利潤、企業価値の最大化を目的としている。

・非営利企業・・・売上の獲得を主目的とせず、ブログ運営によっての社会貢献や、企業内情報の管理が目的の場合が多い。

 

以降は、主に上記の営利企業にフォーカスして、マーケティング戦略を分析した。

■顧客セグメンテーション

企業が対象とする顧客は以下のようなセグメントに分けられる。

  1. 自己啓発系…ブログを通じて、今まで知らなかった知識を継続的に吸収したい顧客層。

  2. つながり、共感系…書き手個人へ感情移入し、ある意味ファンとして継続して特定のブログをウォッチする顧客層。

  3. 疑問解決系…日々の生活においての疑問を解決するためにWeb検索して、ブログにたどり着く顧客層。

  4. 新聞、ニュース読者系…ネットサーフィンをしながらブログにたどり着く顧客層。

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 ■顧客ターゲティング

上記の顧客セグメントのうちどの領域の顧客をターゲットとするかは各企業の戦略次第であるが、売上を恒常的に獲得していくには、継続して読んでもらうことが大事になる。セグメント毎の潜在顧客数を想定すると③、④が圧倒的に多いと思うが、その中から①、②へと固定客化してもらうための仕組みが必要になるであろう。f:id:GOLOG:20131208015235j:plain

■ポジショニングマップ

ポジショニングマップの軸は、縦軸に嗜好・専門性⇔日常・共感(反感)を取り、横軸に対外的⇔対内的をとった。補足すると横軸の対内、対外とはメッセージが外(顧客)向けに書かれているものが対外的であり、日記のように自分の日記や趣味の記録といった自分向けに書かれているものを対内的とした。はてなブログでよくトップ画面に出てくる主要企業を次のポジショニングマップにプロットしてみたのだが、独自のポジショニングを確立している企業が多いように感じる。意識すべきは企業のガバナンスが緩むと、特に左下の感情エリア系の記事において、非難が集中しブログが炎上するリスクがあるという点である。f:id:GOLOG:20131208091227p:plain

4

次にマーケティングミックスについて4Pの視点で分析する。

 

Product(記事):記事が提供する価値は、共感性、学び、笑い、ネタ、写真などそれぞれであるが、その内容が売上へ直結する。そして文章力、更新頻度、記事の長さなどについても競合との差別化要素となるであろう。

 

 

Price(価格):ここでの価格は読者の時間コストパフォーマンスで表すのが合理的だ。つまりブログは時間という価値を消費して読むものであり、使用した時間に対して適切なパフォーマンスを与えることが出来るかという点が非常に大事である。

 

 

Place(流通):どれだけブログを顧客の目へ触れさせることが出来るかはとても大事である。特に新規参入組は、なかなか露出度を上げることが難しく、大手はトップ画面への露出が多くなりやすい仕組みとなっている。

 

 

Promotion(プロモーション):Productが悪ければ顧客もつかないため、まずは良い記事をつくることが大前提であるが、地道なプロモーション活動もかかせないのであろう。この村はコミュニケーションが取りやすいため、スターを用いた地道な営業活動や、コメント、ブックマーク、読者登録を通じて自身のブログへ招致することは容易である。つまりある程度足で稼げる売上は見込めるのであろう。そこから先に固定客化できるか否かは中身次第であると考える。

 

■総括

世の中は無数の情報で溢れており、その中で自身のブログに関心を持ってもらえるようにすることはなかなか難しいものだ。日々多くのベンチャーブログが立ち上がり、そして潰れていく。優良企業になれるのはごく一握りなのだ。

 

ここまでの分析を踏まえ、このはてなブログ村で業績を上げていくには、どれだけ固定客を見つけるかが大事となることがわかった。一つ記事の面白さをきっかけに書き手個人への関心や以降の記事への期待感を持たせることが、KSF(Key Success Factor)なのである。

 

■編集後記

今月目標にしていた他の方のブログを読むことを、ここ一週間で意識してみたのだが学びは多かった。トップブロガーの方々は記事の質・量ともに優れており、やはり日々努力をされている。筆者のブログはまだまだ一人で歩けるようなレベルではないが、やりながらレベルを上げていければと思う。

 

また、ここはてなブログはてな村と呼ばれている由縁はわからないが、確かに一部の優れた方々や常連さんの集まりのような印象は受けた。それから記事やコメントを通じたトラブルもあるようなのは残念である。せっかくブログという世界において同じプラットホームを使用している仲間であるのだから、力をあわせてはてな村を合衆国一の素晴らしい村へと成長させることは出来ないのであろうかと感じる次第である。(了)