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ネルソン・マンデラ氏 <逆境に負けず、信念を持ち、人を許し、国家レベルの変革を導いた世界のリーダー>

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 photo credit: Festival Karsh Ottawa via photopin cc

 

 逆境に負けない強さとは、の記事で少し触れたのですが、以前より体調を崩されていた南アフリカの元大統領 ネルソン・マンデラ氏が12月5日にお亡くなりになりました。95歳でした。ご冥福をお祈りいたします。

 

 

私はリーダーシップを学ぶために、色々な方の本を読んできたのだけれどマンデラ氏ほど世界的に偉大なリーダーは他にはあまり思い浮かばない。もちろん偉大さというのは比較するようなものではないし、比較できるものではないのだけれど。

 

もし、あまりご存知無いという方は、沢山の本もありますがこのDVDをご覧になられたらいいと思う。ただし、DVDにはマンデラ氏の「陰」というか「逆境」の部分はあまり描かれていません。

インビクタス / 負けざる者たち [DVD]

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南アフリカのアパルトヘイトという人種差別を撤廃したという素晴らしい功績は本当に称えられるべきことなのだけれど、私はそれよりもマンデラ氏の内面の強さに感銘を受けた。

 

  • 「人を受入れる精神」

人間、生活していれば人間関係でぎくしゃくすることは誰しもがあるでしょう。例えば過去のささいなトラブルが原因で、自分の感情が相手を受け入れることを拒んでしまうことってありませんか。 言っていることは間違っていないのだけれど、その人自身が嫌いだから拒絶するといったような。

 

マンデラ氏はそれまで対立していて、かつ自分を27年という長きに渡る収監生活に追いやった相手(白人)に対して「やり返す」という選択は取らず、「許す」、「相手を認める」という行為を用いて、融和へ結び付けました。酷い虐待を受けたり、対立の中では家族を失ったりした黒人は、これに対して反発するものは多かったのだけれど、じっくりと話をしてしっかりと皆を納得させた「対話力」には学ぶべきことがたくさんあります

 

  •  認識の仕方によって価値観変える切り替えの上手さ

27年という収監生活は途方もありません。しかし「長い、つらい」と下を向いて過ごすのではなく、マンデラ氏は対立している白人の看守と仲良くなり、相手の趣味を知り、白人の歴史や文化、どんなスポーツが好きで、どんな価値観を持っているのかと、白人のことを徹底的に調べました。収監生活も価値観を変えて捉えることが出来れば、 「長く苦しい時間」は「思考の自由を確保でき、沢山のことにチャレンジできる時間」となるのです。

思考を広げる、深掘りする、角度を変える、時間軸を変える、立場を変える。 このことによって、思考の自由度が上がり、常識を変えることが出来るようになるのだと思います。

 

・正しく、広く、深く 伝える能力

マンデラ氏本人の演説を見たことは無いのですが、DVDが実際のマンデラ氏らしく描かれているのであれば1対1の対話にしても、1対大勢の演説にしても、 落ち着きがある一方で力強い話し方をされる印象を受けました。 人を動かすために、コミュニケーションが重要であり、 何かを伝えるときに「正しく・広く・深く」を意識しなければなりません。 そして第一印象も重要。短い時間でもまた会いたいと思われる人になるためには、常に自らを磨いておくことが大事だと感じました 。

 

・逆境に対する強さ

 これは、逆境に負けない強さとは の記事に書いたとおりです。私自身どうやって強さを磨くことができるのかは、まだよくわかっていません。これまで逆境が来たときには、「これは自分にとっての試練」で、 「これを乗り越えればまた自分自身が成長できる」と前向きに言い聞かせてきましたつもりです。 ですが、それらの逆境は短期的に改善出来そうなものばかりであり、 マンデラ氏の27年間の出口の見えない収監生活は次元が違いすぎて 気持ちを維持できるか正直わからないのです。 もっともっとロングタームで物事を捉える視野や気持ちの持ち方、待つ力(忍耐力)、 その場で出来る最大限のことを楽しみながらこなす力など、 まだまだ自分に足りない要素があるのだと感じました。

 

最後にこのような「逆境指数」というものがあります。

逆境に対する人や組織の対応力の高さを指標化したものだけれど、今の自分はどのあたりに位置するのか・・・。 

Level1: Escape - 逃避する。
Level2: Survive - とりあえず生き残ろうと耐える。
Level3: Cope - 何とか対処しようとする。
Level4: Manage - 逆境をマネージしよう努力する。
Level5: Harness - 逆境を栄養源に成長する。

出所:ハーバードビジネススクール  Dr.Paul G. Stoltz