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MBAは有益か?無駄か?~30代からの逆襲~

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photo credit: Thompson Rivers via photopin cc
 
■「MBA」への憧れと出会い
 MBA」という言葉になんだかよくわからないけど20代の頃、ただ漠然と憧れていました。ハーバードやスタンフォードなどの有名な学校に行けば、それはもう、あらゆる企業から引っ張りだこで薔薇色の人生が待っている・・・。そんな幻想を抱いていたように思います。しかし自分には無理だろうなと半ばあきらめてもいました。

 

そんな私に転機が訪れたのは6年ほど前。会社派遣で半年間の語学留学をさせていただいた時です。通っている語学学校の近くにイギリスでは有名なビジネススクールがあって、冒頭の通り、MBAに憧れていたのでとても気になっていました。

 

 

ネットで調べたら、その学校には有名な日本人の教授がいらっしゃった。連絡先を捜し当てて、半ば飛び込み訪問的な感じでアポイントをいただき、そして先生が開く日本人MBA生のパーティに図々しくも急遽、参加させていただけました。

今、考えるとパーティに来ていた学生の方々にとったら「誰この知らない人?いきなりなんなの?関係ないじゃん」って感じだったと思いますが、皆さん気さくに接していただいて大変助かったのを覚えています。

 

と同時に、とても素晴らしいバックグラウンドを持たれている方が多く、話していても自分との「意識の差」にとても強い劣等感を覚えました。

 

そこで気づきました、「これはいかん、世の中すごい人ばかりだ。」と。

 

社会人になって仕事はある程度成果を残していたし、社内の評価はそれなりだったので、「自分は出来る」という錯覚に陥っていました。まさに井の中の蛙。

ただ過ぎてしまったことは仕方がない、自分がサボっていたのが悪いのだから、ここから挽回しよう、と心に決めました。30代は逆襲の時期だ、と。


●30代からの逆襲●

半年の語学留学を終えたばかりの人間を、会社が続けざまにMBA派遣してくれるわけも無く、新しい部署に異動になりました。でも「MBAに行きたい。」という想いは変わらない。悩んだものの会社に短期ではあるが留学という「ご褒美」をもらった後であるし、やはり貢献してお返ししようという思いもあるので、国内で働きながら通うしかないという結論に至りました。


「海外MBA」に行く人は2年間仕事は出来ないわけで、「国内MBA」に働きながら行くのであれば「実務」もこなせる。学校と仕事の双方向から自分に負荷をかけることで、自分を徹底的に成長させようと決意しました。

 

結果的には、その判断は間違っていなかったと思っています。なぜなら仕事面ではこの時期、会社では大変革が起きて私もまったく想定してなかった業務に短期間でいくつも携わることが出来たからです。業務は短期間で吸収できたし未経験ながら、実績も残すことが出来た。色々な意味で自信がついた気がします。


一方、学校(国内MBA)の方はというと、まず感想から言うと、とても刺激的でした。一般的に国内MBAと聞くと「レベルが低い」と思われてしまいがちですが、「一概に、そうとは言えないよ。」と思っています。

もちろん私は海外のトップスクールを出たわけではないので比較できないのですが、ただ間違いないのは、そこは「働きながらでも学びたい」という意識の高い人達で溢れていたということ。様々な業界から、様々な視点をもった人達が集まるのはすごいことです。「金融業界」だけしか知らない自分は視野が狭かったなと反省することが多かったです。

そして学校生活の間に「自らの使命(=志)」を醸成させ、「起業」という選択をされる人もいるし、経営の視点をつかみ自分の業界で更に飛躍を目指す人もいる。言えることはみんな「MBA」を通じて、「意識」が変わり、新しい一歩を踏み出しているということです。そんな中で過ごすと自然と自分のモチベーションも高まってきます。

 

生徒だけではなく講師陣もとても素晴らしかった。元々海外のトップスクールでMBAを取られた方も多く、かつ実務もしっかりとご経験されていらっしゃるので、内容がとても実践的でした。

 

念のため、誤解が無いように言っておきますが、私は国内MBA推進派ではありませんし、「働きながらMBA」を勧めるわけでもありません。MBAに対して何を求めるかは人それぞれ違うと思っています。ただ私のケースは制約条件もありこのような選択になったというだけのことです。

 

もちろん「働きながら国内MBA」では「海外フルタイムMBA」には時間のかけ方では勝てるわけはない。読みこなすケースの本数だって、意思決定を練習する機会だっては圧倒的に少ない。また語学も一緒にブラッシュアップしたい人にとっては、日本語で行われるクラスにはニーズは無くて当たり前だと思っています。

 

ただし、「国内MBA」もなかなかのものだよ、とだけ言わせてください。

アメリカでは学卒 ⇒ 社会人2~3年 ⇒ MBA ⇒ キャリアアップという道が一般的ですが、日本は会社を辞めたり、一時的に休むということがあまり歓迎されていないので残念ですね。まだまだ一部の人しか、こういう機会に接していないのはもったいないなと思います。多くの人がこの機会を得られたら日本企業はどんどん良くなるように思いますし、googlefacebookのような成功するベンチャーが日本にもたくさん生まれるのではないでしょうか。

 

タイトルに有益か?無駄か?と書いてしまいましたが、ここについては本当にその人の取り組み方次第、「MBA」が人生を変えてくれるわけではなく、「自分」を追い込んだ「自分」が人生を変える のだと思います。

働きながら学校に行くのは大変です。一生懸命に取り組めば取り組むほど大変さは増します。サボろうと思えばもちろん出来ますが、一生懸命に取り組んだ分だけ、努力が自分の血となり肉となるのです。

そう、世の中、地道に努力した人が強いんです。その積み重ねが成功につながるのだと思います。

 

私もまだまだ頑張らなければ、

6年前にイギリスで出会い、そして自分とのギャップを感じさせてくれた日本人学生との差は、少しは埋められたかなと思っていますが、でも出遅れた分、まだまだ努力しないと。30代の逆襲は道半ばです。